俺のことなら俺に訊け、俺通信です。 愛です。2001年から書き続け、2014年5月にサーバーを変更しました。 それ以前のテキストはこちら→http://s.maho.jp/homepage/6c55eadec2d1b3bf/

BGMは無いほうが集中できる場合もある

汗の量が減ると排尿量が増えるように俺通信です。現実逃避としての料理に助けられている。料理のコツはなんですかという問いに「心を無にすることです」とこたえ、そこではじめて自分の料理に対する姿勢がわかった。夕方なのにお菓子を食べ過ぎたりすることは今でもたまにある。生姜をすり、手作りの黄ニラ醤油をたして、酒をふり、とりももを寝かす。筋子をいくらにして、米を研ぐ。魚を焼く。肉を煮込む。野菜をざくざく切る。落としぶたをして弱火で煮込んで最後に一気に水分を飛ばしたりもする。糠床から人参や大根。鍋には出汁。海老の殻を剥く。中華鍋で蟹を揺さぶることもあるが、海がない県民性が骨にこびりついている。ココナッツミルクを沸かす。襟足にうすら汗をかく。すべてにおいてビビってビビって仕方が無い私が、自分の感情をまったく度外視してもうまくいく。食べるとおいしい味がする。それはすごく幸せなことだと思う。飛行機の中で「お客様の中でお医者様は…!」をやらせてしまうほど人に迷惑をかけたことがあるので、良かったとは思わないが、アレルギーであることは、己の気持ちを引き締めるための必要悪だったのではないかと思っている。先週のタモリ倶楽部で包丁研ぎをやっていたので、久しぶりに包丁を研いだら、切れすぎてちょっとこわくなりました。ちょっと切れないくらいが、ぼんやりこしらえる分にはちょうどいい気がする。全然そんなことないかもしれないけど。