満天谷底
病院の日はいつもより早起き俺通信です。最近何も書かなくなってしまったので、昨日みた夢とかを書いておきます。
見上げて、地上200mくらいの高さに黒猫の群れが浮いている。
群れというより、きれいに組み合わされた黒猫のパズルでできた一枚の織物のようだ。
昼なのに、それのせいで地球は真っ暗になる。黒猫の半分から上はお天道様があたっている。
「洗濯物がかわかないじゃないの」と母が言った。
「きれいであれば一日くらい」と返した。
その黒猫になんの意味があるのかわからないが、こうして毎年この日の空は黒かった。
12月の冷たい風が吹き、鼻の頭と指先がつめたくなる。
時計をみて、夜になっていることを確認し、また空を見上げた。
黒猫のお腹は、まるで宇宙の星々のように、黄色や、赤、緑、いろんな色にチカチカと輝いている。すごくすごくきれいだ。
「クリスマスツリーってのは案外、これを模して作られているのかもね」と言うと、
「洗濯物さえかわけばなんだっていい」と母は言った。