それは瞬く間に広がった
噛み締める俺通信です。
更新が滞っていたのは、妊婦健診で「明日から入院」と言われたから。
お腹は出て来ているがまだ29週でお産までずいぶんある。しかも主人は海外ツアーをまわりはじめたばかり。久しぶりの入院生活はおだやかにスタートしました。
私は妊娠中なぜか食べ物のアレルギー反応がまったく出なくなったのですが、医師には万全を期すべしとのことで入院食は禁大豆食になりました。これがまあ融通のきかぬもので、すべての「大豆」を抜くわけですから醤油はもちろん味噌や豆腐納豆なんかも提供できなくなって、私は大豆アレルギーではありますが醤油は平気なのでそれだけでもダメですかと言ったのですが、そういうわけにもいかないんですって。
しかたなく退院するまで真っ白い味気ないごはんに、工夫をして食べておりました。入院生活後半はずいぶんアレンジが上手になったものです。
私は妊娠5週から産む迄ずっと、悪阻に苦しみました。
いろんな症状がありますが、私の場合は、笹塚駅のホームであくびがとまらなくなって、いきなり首を絞められたような刺すような痛みを伴う胸焼け、喉がかわいて仕方がなくなり、おなかを少し締め付けているだけで嘔気、夜中に何度も尿意で目が覚め、そこから3週間ほどはとにかく食欲が増し、ある日から突然吐いて吐いて吐いて吐いて、胸焼けとたたかってまた吐いて、気持ち悪過ぎて幻覚とたたかって、頭痛で寝込んでまた吐いて…。
今書いていて、悪阻中みたいな顔になっていました。
そんな感じでしたので、食べられるものは限られていました。
1月〜3月はシーズンオフなのにスイカばかり食べていました。
あとはあんまり覚えていません。何を食べてもダメだった。大好きなものでも胸焼けがひどかった。全く吐かなかった日はトータル20日くらいでした。
吐いてばかりではいけないので、一生懸命麦茶を飲んでおりました。
因みに現在授乳中なので、美味しい美味しいと麦茶を飲むのであります。
時は来た
健やかに俺通信です。
こどもが産まれました。兄と妹、双子の赤ん坊ですので、正確にはこどもたちです。
私がいまこうして俺通信を更新するまで本当にいろいろありました。
かつてない「いろいろあった」を乗り越えて、結論から言うと「生きててよかったね」です。
いつか自分が読み返して微笑ましく思う日がくることを願って。
胎児が踊って月が出た
確かに怖い夢をみたよ俺通信です。そんな不安とはうらはらに血液検査の結果はつまらないほど健康だし、歯を食いしばるようなことも少なくなってきました。
夫には「万年思春期女」のレッテルをはられ自覚もしていたのですが、きっかけがあれば終焉を迎えることもわかっていました。レアケースなので、テキストにすることで見知らぬ誰か同じ境遇の人の不安がのぞけるかもしれない、なんてことさえ考えるように。それを書くべきが書かざるべきかそんなところで立ち止まっているのは、これが人間の生き死にに関わることだからです。新しい枕がふたつ。
手術でなんとかなること 入院せずにすむこと
あれ、さっきからずっとそこにいた?俺通信です。大人が軽々しく口にする「大丈夫」を、すんなり受け入れないことにしている。この世は案外いい加減なんだなと思う。一行で終わる日もある。
オカルトよりの感動する話
壁際暑い俺通信です。一番空気がこもるところを陣取ってしまった。もう長文なんか書かないからいいけど。
「外音がへさい」と言われて、具体的にその「へささ」にピンとこないままであったことは今でも反省している。ベースがまわってちょっとこもった感じに聴こえたが、それ以上に「へさかった」らしいのです。そういう話。
へささって書いてて、ペササペサペササーを思い出しました。マツケイさんの描く、かわいい顔のやつ。
一瞬で覆る制服の安心感
横シューみたい俺通信です。随分長いこと「発売前の新譜をきく」という仕事をしていたので、最近になって発売後のドキドキを取り戻してなんだか嬉しいです。贅沢な悩みってやつ。さて、先程の俺通信でインターホンの話を書きましたが、今日はやけに鳴らされる日でした。郵便局の人、制服を着用しているのにも関わらずなんだかキリッと見えない。たまにいますよねそういう方。憶測ですが、不必要な音を立ててごはんを食べるタイプでしょう。その人は「ん!これね!ポスト入んないから!」と片手で寄越してきました。本来ポストに入れたらいい郵便物が規格外の大きさで、わざわざマンションの上階まできてわざわざインターホン押してわざわざ手渡しているんだから、その人にしたら「余計な仕事させんじゃねーよ」といったところでしょうか。会社によってはマンションのエレベーターは住人のためのものなので出入り業者は階段を使いましょうという方針もあるとか。それはそれで大変ですね。とにかく、暮しの手帖みたいに万人に対し丁寧に生きろとは言わないが。いろんなことは結局「人による」という結論に。基本的に日常生活において初対面の方に話しかける時に的確な言葉が使えない大人は変だなと思ってしまいます。まったく勝手で不思議なものですね、八百屋さんに「お姉ちゃん!これ持ってきな!」って言われてもなんとも思わないくせに。私が神経質なんでしょうねとは思うが、これもまた相手によるんじゃないでしょうか。例えば、よそのお宅の冷蔵庫を勝手にあけるというのは日本においては非常識な行為ですが、アメリカでは勝手にあけてどんどんビールを補充してくれ友達だろう、とか。冷静になって思うのは、私は世界基準をヨシとしているわけではなく、日本のスタンダードな日本人だということ。とっても閉鎖的に生きているということ。
嫌な仕事
重要書類を片手間に処理する俺通信です。昨年に引き続きさらに仙人みたいな生活をしているので、また家の中で起こることについて書くよ。
今日は「インターホンを何度も鳴らす人」。宅配業者は仕方が無いとは思いますが、短いインターバルで2回目を鳴らされると確実に私から笑顔が消えます。ガスや水道などのライフラインに関わることであれば事前に「いついつ参ります」というお知らせをいただくので、すっと対応します。つまり、それ以外の人はお呼びでないわけです。私はインターホンを鳴らされるのが嫌いというわけではない。インターホンを何度も鳴らす人が嫌いなのです。さらにはドアをノックする人。一度目のインターホンで反応がないということは、いないか、対応できないか、対応したくないからだろう。物事をふかく考えないタイプの方なんでしょうね。何度もインターホンを鳴らされて剰えドアまで叩かれてその音をきいた家人がいかなる気持ちでいるかなどまったくその方には関係ないわけで、ドアを開ける開けない関係なく対応して話がしたいわけですから。体調を崩して寝ている人や、やっと寝た赤子を起こしても、悪いことをしている自覚がない。まあそんな自覚を持てといってきく人はそんなお仕事はされないでしょうけど。
以前、言葉巧みに対応させる人がいました。インターホンを一度しかおさず、でも玄関の前にずっといるのです。これはこわい。カメラがついているのは外からでもわかるので、ずっとにこにこしている。カメラのオフ音(…プツ)にあわせて、再度インターホン。これは的確なインターバル。なにこの心理戦。まだいる。買い物にも出られないので仕方なく対応する。
「どちらさまですか?」
「おやすみのところ申し訳ありません、私某のなんとかから参りました何々と申しますが、お手数ですが、はい、玄関先まで、ええ、お願いしますー」
「…何用でしょう、今ちょっと手がはなせないのですが」
「え、お忙しいところ本当すみません、以前お伺いした時にですね、お話しそびれたことがございまして、取り急ぎお渡しするものだけ持って参りました」
今考えればどうとでもとれる内容ではあるが、家人の用かもしれない。5分ほど玄関先で待たせ、対応した。結論からいうと「押し買い」ってやつでした。結局玄関先でなんとか帰ってもらったけど、なんだかんだと切り上げさせてくれなくて、まだ冬だったからからだも冷えてすごく嫌だった。軽めの嘘とかガンガンついているのだろう、夕方また来ますっていって本当にまた来たのも嫌だった。察しろよ。「体調が悪くて今日一日横になってる。インターホンを鳴らされても対応できないかもしれない」と釘を刺したのに昼間と同じ手法でこられた。もう騙されないぞ。まったく。大人はまったく。
今またインターホンが鳴りました。すかさず2回目です。カメラには見慣れぬおばあさま。そしてその背後にはスーツの男性。そろそろ選挙だからかなー。案外すんなりいなくなったけどインターホン片っ端から押してる。嫌だな。まったく。大人はまったく。