混在
最高の思い出の5分後に最低の思い出挟まれて当時の気持ちさえも今やいい思い出俺通信です。私の好きなテレビに出るその人は、私の家の私のキッチンであのあれを作ってくれた、どこそこでバイトしていたとか、メジャーレーベルにいた頃のあのあれはどうでそのこれはああだと詳かに教えてくれて、その後も何度かうちに来た、でもそれさえもいい思い出なのであります。「連絡先一覧」にのっている君の名前も消したと思っていたけどまだ残っていた。君の昔の恋人は、新しい恋人とうまくいっている動画を昨日アップしていたし、同時にそのバンドに所属していた人の寝顔がどうのの話はもういま書くまで忘れていたよね。
私は結局その後も詩人になることもなく、大事にテキストを書いてお金をもらったりしていました。いまも、その鋭い刃みたいな言葉を使ってみたくなる時があります。
君がこれを読んでいるの、私知っているんだからね。